クレージュ(courrèges)は、新アーティスティック・ディレクターのアルノー・ヴァイヤン(Arnaud Vaillant)とセバスチャン・メイヤー(Sébastien Meyer)による初のウィメンズショーを2015年9月30日(水)に開催した。
会場は、オペラ・バスティーユ。半円形上のステージを利用した2016年春夏コレクションは、デザイナーのスピーチからスタートした。
1つのアイテムにフォーカスを当ててショーは展開され、ジャケットからはじまり、スカート、パンツ、ベストまたはキャミソール、そしてジャケットに戻り、ワンピースへ。ビニルのような光沢のある素材やスエードなど5つのファブリックを使用し、全15種類のウェアがラインナップ。またスクリーンには、ランウェイ上のウェアが大きく表示される。
25歳と26歳のデザイナーデュオならではのフレッシュさが魅力的で、レッドやイエロー、ブルーといった鮮やかな色彩を組み合わせたバイカラーまたはトリコロール、加えてメタリックカラーがポイントとなる。
アイテムはショート丈で統一。装飾は、メタリックボタンが多用され、ジャケット前身頃のポケットに、またミニドレス上をねじるようにあしらわれている。半円状のステージと連動させた、立体的な半円パーツも繰り返し用いられ、ジャケットやキャミドレスに散りばめられた。また、丸いパーツを重ね合わせたようなスカートやベストも。
長いブランクを経て、久しぶりに披露されたクレージュのショー。60年代の初代デザイナー、アンドレ・クレージュのように、新デザイナーデュオが旋風を巻き起こす日も近いかもしれない。