パリで発表されたヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)の2011-12年秋冬メンズコレクション。今回のコレクションは、50~60年代を思わせる多様なテーラードスタイルを提案した。
様々な体型・年齢のモデルが登場し、様々な表情をしてランウェイを歩く。彼らが着ている今シーズンのヨウジヤマモトの服も、彼らと同じように様々。
ローゲージの厚手のニットに少しオーバーサイズのパンツを合わせたカジュアルなものから、ジレの上から懐中時計を思わせるチェーンを覗かせたシックな装いなど多様なスタイルが登場。ハットを被っているものも多く、オフホワイトのシャツを着て、全体としてきっちりドレスアップしている印象。パッチワークのジャケット、コート、パンツが、着ているモデルの雰囲気と合わさって、独特の味が出ている。
カラーパレットは、ヨウジヤマモトのイメージカラーでもある黒をメインに、グレーやブラウン、そして鮮やかなレッド、グリーンなど。シルエットはワイドなものが多い。
ショーの終盤には、アルフレッド・ヒッチコックの代表的映画「鳥」をモチーフとしたプリントのコートなども登場し、ヒッチコックのインスピレーションを直接服に反映したのも印象的だ。