ディーゼル ブラック ゴールド(DIESEL BLACK GOLD)が2015-16年秋冬ウィメンズコレクションをニューヨークで発表した。

クリエイティブ・ディレクターのアンドレア・メルボスタッドはフェミニンな側面を自由に表現できる、勇敢な女性をテーマに設定。メタルのハードウェアをあしらったレザーピースや、繊細でデリケートなランジェリーから着想を得たアイテムなど、幅広いワードローブで女性の秘める二面性を醸し出した。

ブラックとネイビーで統一されたカラーパレット。シンプルで重厚感のある色味だが、だからこそ素材1つ1つの風合いが伝わり、たった2色とは思えない風格を醸し出しているように思える。

今シーズンのキーワードは、レイヤード。サイドスリットやネックを広めにカットオフした分厚いリブのスウェットには、レースのキャミソールやクレープデシンのシルクドレスを重ねることによって、生地感の温かさとクールさのバランスが感じ取れる。一見シンプルな着こなしとも思えるルックだが、そこにはセクシーさを誇示できる女性の自信が溢れているようだ。

レザーのワンピースは、サイドの編み込みにメタルをあしらいつつ、インナーにレースを用い、ハードな印象を和らげている。編み込みの紐を敢えてぶら下げることで、「揺れ」の表現をしているところもフェミニンさを引き立てているようだ。

更に、左右比対称なシルエットのスカートやドレスも登場。またジャケットやブルゾンは、スクエアやラウンドに仕上げた、ショルダーディテールが際立ち、ボリューミーな80年代の雰囲気が漂う。

グラフィカルな形のアクセサリーは女性の強いアティテュードを表現。ビューティケースからインスピレーションを受けたダブルストラップのバッグは、スタッズがレザーとスウェードの素材感に重厚感をプラスした。

強さと脆さ、靭性と繊細さといった相反する魅力を融合させた、現代の女性を象徴するルックが揃った。