ベルンハルト ウィルヘルム(Bernhard Willhelm)の2011年春夏コレクションのテーマは「椅子の上の少女」。現実は多くの現実で構成されており、標準化されたファッションとして見いだされる共通のルーツなど存在しないことを伝えている。
落書きのような染付けや、サイケデリックな波模様はカラフルで自由闊達。大麻の葉っぱにチェリーの柄、フェルトペンで描いたようなパンキッシュなイラスト、セクシーなLSDロゴ、とベルンハルトらしいアイロニーニックなプリントも沢山登場。巻きバラからつながったアシンメトリーなドレープがエレガントなドレスにもスポーティーな靴下を合わせるところがベルンらしい。足元も、ラウンドトゥのサンダルや四角いフォルムのサンダルに、バナナや波型のソールで自由で楽しくコーディネートを盛り上げている。左右の色が違ったり、カラフルなタイツを合わせたり、頭からつま先まで、全身でベルンのユニークな世界観を表現したスタイリングは今シーズンも健在だ。