ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールドレーベル(Vivienne Westwood Gold Label)が、2014年9月27日(土)、2015年春夏コレクションをパリで発表した。
環境保護活動を行う組織「End Ecocide」をサポートするため、彼らのショートムービーに最近出演したヴィヴィアンと彼女のパートナーのアンドレアス。2人は映像の中で、アダムとイヴを演じたそうだ。今を生きる自分たちだけでなく、次世代を生きていく子供たちのため、自然と調和していく世界を目指すというアイディアが、今季のクリエ―ションに反映されている。
そんな強い意思を表すかのように、たくましいシルエットが今季も目立つ。横に大きく広がったドレスの袖、こぶのように張ったスカート部分、肩のラインを強調したパワフルショルダーなどが、エレガントなドレススタイルに見られ、力強いフェミニニティを感じさせる。
また自然の大切さや平和を訴えかけるプリントは、多くのピースに登場した。子供と鳥が大きくプリントされたトップス、花々が描かれた鮮やかなグリーンのジャカードジャケット、また「War」や「Peace」といったワードを散りばめたパンクなイラストも、レオタードやトップスなどに見られ、今季のテーマを物語る。
その他にも、優し色味に染められたニットトップスには「Vegetable Dye」の文字が刺繍されたり、アダムとイヴを思わせるイチジクの葉がタンクトップの上にちょこんとのっていたりと、生き物に纏わるディテールは様々に施されている。パレットはホワイト、ライトグリーン、ブラウン、ブラックなどナチュラルな印象で展開。
また誰もが注目したであろう、斬新なユーモアが現れたヘッドピースにも触れておきたい。バスケットはリボンを巻いたり、ドライフラワーを飾ったりと、華やかな装飾をなすことで、アーティスティックな作品へと生まれ変わり、ワードローブをユニークに引き立てる。ラストはボリューム感のあるホワイトドレスに身を包んだ、女神のようなモデルがイチジクの葉を両手に抱えて登場し、コレクションを締めくくった。