グッチ(GUCCI)が2014年9月17日(水)、2015年春夏コレクションをミラノの「シェラトン ダイアナ マジェスティック ホテル」で発表した。スモーキーなパステルカラーで魅了した前シーズンから一転、今季のグッチウーマンはエキセントリックな魅力を持つ逞しい女性がイメージだ。クリーンにまとめたり、和柄で個性をアピールしたりとコロコロと表情を変える彼女のワードローブは、万華鏡のように移り変わっていく。
ホワイトのセットアップや、スエードのトレンチコートで幕を開けたショー。直線的なラインとハリのある素材感は前回のコレクションから継続されているが、今季は煌びやかなムードを連れ立っている様子。そのキーとなる要素のひとつは、大きく丸い金ボタンが挙げられる。ピリリと身が引き締まるようにシャープなシルエットのワードローブに、いくつもあしらわれたマリンボタンは、装いに輝きをプラス。続いて登場するデニムのバギーパンツや、ナポレオンジャケットなどにも用いられた。
ゴート、ラム、フォックスなど様々なファーによるベストやショートジャケットは、ボヘミアンに着こなすのが気分のよう。グラフィカルなドレスにさらりとファーベストを羽織り、編込みベルトでウエストマーク。足元はアンクルストラップがアクセントになったパイソンのシューズでスパイスの効いたコーディネートを完成させた。
力強いムードの中、程よく感じさせるフェミニニティは、所々に配したレースのディテールから。胸元を大胆にレースアップしたトップス、デニムやレザーのシャツドレスなどのバストや肩回り、そしてスカート部分に取り入れ、肌を覗かせる。張りのある素材の服に、女性らしい抜け感を作っているの特徴だ。
またグッチのバッグ「ジャッキー ソフト」は、ちょっぴりこなれた印象にバージョンアップ。カーフスキン、クロコダイル、スウェード素材を用いたバッグは、あえてキャンバス地のストラップを採用し、どことなくラフな表情を見せていた。
なお、本コレクションのランウェイでは「Gucci Cosmetics」がデビュー。ダークカラーやゴールドで彩った目元、ヌードカラーの口元で、リュクスな表情を演出した。