長野の蓼科 親湯温泉に、映画監督の小津安二郎が好んでいた客室「夕映の間」を再現した客室が2024年8月より登場。1日1組限定で宿泊することが可能だ。
蓼科 親湯温泉は、大正十五年創業の温泉旅館。明治、大正、昭和史を彩るあまたの作家が休息をとった場所でもあり、多くの作品の源となった。クラシカルな雰囲気を漂わせた古き良き館内には、渓流の音に癒されながらゆったり浸かることのできる露天風呂や、約3万冊の蔵書を取り揃え、ワインやウィスキーを片手に読書を楽しめるライブラリーラウンジを備えている。
そんな蓼科 親湯温泉の本館清流亭の304号室を、「夕映の間 ウィズ メモリーズ オブ 小津(with Memories of Ozu)」としてリニューアルオープン。小津安二郎が好んでいた客室を、当時を知る元スタッフからのヒアリングによって間取りから再現し、小津が最も気に入っていた、四季折々の眺望を愉しめる「夕映の間」を渓谷側に作り上げた。どこか懐かしさを感じさせる、くつろぎの空間となっている。
和室をベースとした客室内には、小津映画の“家族団欒”を彷彿させる掘りごたつを設置。掘りごたつを囲みながら、蓼科の自然が織りなす豊かな風景を楽しめる。
また、親戚から寄贈されたゆかりのあるものや愛用品を装飾。酒器や食器、薬棚など、小津安二郎がかつて愛用していた道具を目にすることができる。さらに、客室前には小津が蓼科で過ごした時の姿を映した写真や、映画のワンシーンを展示したギャラリースペースも用意する。
加えて、3世代の家族で宿泊しても快適に過ごすことのできるよう、広めの空間になっているのも魅力的なポイント。布団を敷いて寝られる部屋に加え、広々としたベッドを2台設置した寝室を備えている他、洗面所には子供でも使える低い洗面ボウルも設置するなど、随所にこだわりの設備が整っている。
【詳細】
蓼科 親湯温泉「夕映の間 ウィズ メモリーズ オブ 小津」
リニューアルオープン日:2024年8月29日(木)
※宿泊は1日1組限定。
住所:長野県茅野市北山蓼科高原4035
価格例:
・基本プラン 夕食・朝食付き 2名1室 58,300円~
・夕食のみ宿泊プラン 2名1室 55,000円〜
【予約・問い合わせ先】
蓼科 親湯温泉
TEL:0266-67-2020
※受付 9:00〜18:00