ニューヨークにてカルバン・クライン コレクション(Calvin Klein Collection)が2014-15年秋冬のショーを開催した。
ブラックニットのビッグシルエットコートを、安全ピンでラフに留めたスタイルで幕開けした秋冬コレクション。今季のコレクションのベースはこのロングレングスのニットウェア。ふわりと揺れるブラックのロングコートでラグジュアリー感を演出しながら、柔らかなニット素材を使いカジュアルさを表現したファーストスタイリングだ。
ベースのカラーパレットは黒や白、茶色、カーキなどの秋らしさを彷彿とさせる配色展開だ。深みのあるブラックやカーキ、ブラウンをベースにくすみのないホワイトのラインが施されるなど、カラーバランスも絶妙である。
また、今季の見どころでもあるテキスタイルにも注目。ジャケットなどの厚手のものから透け感のある薄手のニットまで、使用されている素材は様々でどれも心地よさと高級感を感じさせる。温かみのある様々なカラーとテキスタイル、刺繍のミックスを前面に施したニットは一際目を惹く。
「ニットウェアで全体的に暖かい織地の心地よさを表現し、かつ都会的な要素も至るところに織り込んでいる」とウィメンズ・クリエイティブ・ディレクターのフランシスコ・コスタは話す。確固としたシーズンらしさをベースに置きつつ、テキスタイル・配色やディテール部分でアクセントを加え、着るだけでなく見る者まで楽しませる。