展覧会「ダニエル・ブラッシュ展 モネをめぐる金工芸」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3にて、2024年1月19日(金)から4月15日(月)まで開催される。
「ダニエル・ブラッシュ展 モネをめぐる金工芸」は、金細工職人、宝飾職人、画家、彫刻家、そして哲学者など、さまざまな顔を持つ現代アメリカのアーティスト、ダニエル・ブラッシュ(Daniel Brush)を紹介する、日本初の展覧会だ。
1947年アメリカ・クリーブランドに生まれたブラッシュは、美術学校を卒業後、ジョージタウン大学で教鞭を執り、芸術哲学を教えている。その後、アーティストとして作品の制作に集中するため、1978年にニューヨークへと移住。古代の金細工職人が手がけた作品に触発されつつ、芸術と科学、詩と哲学を融合するかのような作品を制作してきた。
本展は、全2章より構成される。第1章では、ジュエリーからオブジェまで、ブラッシュの多岐にわたる作品を通して、素材や表現の多様性を紹介。続く第2章では、印象派の画家クロード・モネに着想し、光と色の調和の表現を試みた彫刻の連作「モネについて考える」に焦点を合わせる。
ブラッシュは、フランスの印象派の画家が用いる色彩、とりわけ光を取り込むモネの色遣いに関心を抱いてきたという。作品の素材となるスチールやアルミニウムから光のドラマを引き出すことを試みたとき、ブラッシュの着想源となったのは、光を波長ごとに分割する「回折格子」の原理であった。こうして生まれた連作「モネについて考える」では、光を分割するよう複数の線を繊細に彫り込むことで、絵画では得られない、温かく深みのある色彩を生みだしている。
なお、本展は、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)の支援のもと、2012年に開校したジュエリーと宝飾芸術の学校「レコール」が主催するものだ。
展覧会「ダニエル・ブラッシュ展 モネをめぐる金工芸」
会期:2024年1月19日(金)~4月15日(月)
会場:21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
住所:東京都港区赤坂9-7-6
開館時間:10:00〜19:00
休館日:1月30日(火)、2月13日(火)、3月11日(月)
※入場無料、予約不要
【問い合わせ先】
レコール事務局(1月4日(木)より開通)
TEL:0120-50-2895