Y-3(ワイスリー)が、2014-15年秋冬コレクションの広告キャンペーン映像とシーズンビジュアルを公開した。
撮影をセドリック・ビュシェ(Cedric Buchet)、クリエイティブディレクションをLloyd & Coが担当し、「ヒーロー」VS「悪者」という2人の主役に脚光を当て、今シーズンのY-3のテーマである“スーパーヒーロー”を鮮烈に視覚化した。
「世界にただひとつ残された希望はスーパーヒーローかも知れない――」そんなメッセージを掲げたY-3 2014-15年秋冬コレクション。対立する「善」対「悪」という2つの勢力という二項対立はストーリーの基盤であり、またパワフルな視覚的エネルギーを生む源泉になっている。
公開されたキャンペーン映像内では、スモークのかすみの中から登場人物がゆっくり登場し、「Justice for All(万人のための正義)」を求めて1対1の迫真の闘いが展開される。
キャンペーンの核は、グラフィックな配色の大胆なパターンとイラスト風なカラーパレットへのフォーカス。 これらは全て、大胆なグラフィックが特徴のY-3 2014-15年秋冬コレクションのインスピレーション源である日本の「マンガ」から採り入れたものだ。
またキャンペーンのイメージにオーバーラップする、ラインスクリーンを利用したドット使いも要注目。登場人物の体の上を継ぎ目なく移動したり、あるいは彼らと一体化したり分離したりすることで、映像でありながら、まるがマンガのような視覚効果を演出している。
この広告キャンペーンについて、Y-3 クリエイティブ・ディレクター山本耀司は「このコレクションは、60年代のクチュリエに捧げるオマージュ。この精神をコレクションに吹き込みたかったし、スーパーヒ ーローや彼らが着る服や、アクティブな闘うライフスタイルに適したカットについても考えていた。それで二つの世界を一つ にすることにしたんだ」とコメント。
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■スタッフクレジット
クリエイティブディレクション:Lloyd & Co.
撮影:セドリック・ビュシェ(Cedric Buchet)
スタイリング:ジョディ・バーンズ(Jodie Barnes)
ヘア&メイクアップ・アーティスト:ホリ・スミス&エイドリアン・ピノー
(Holli Smith and Adrien Pinault)
モデル:アダム・ブッチャー&カチャ・リアビンキナ(Adam Butcher and Katya Riabinkina)