アレキサンダー ワン(ALEXANDER WANG)が2014-15年秋冬コレクションを発表した。
今季は、都会を背景にしたサバイバルガイドを提案。先シーズンに引続き、紳士的なメンズウェアの要素が落とし込まれているのと同時にユーティリティ(実用性)、ファンクション(機能)、雄大な自然や極端な気象条件、スポーツウェア、テクスチャーとグラフィックで遊びを加えたコレクションを打ち出している。
ピーコート、パーカ、アノラック、カーコートやスポーツジャケットなど実用的なアウターウェアが多く見られた。ジャカードで描かれた山岳は、雄大な自然を表現ており、裾を切りっぱなしにしたスウェードジャケット、シャーリングコートはハンティングを連想させる。他にも、タイトなジップニットドレスとレイヤードしたバーシティジャケット、心電図のモチーフをシューレースで編み込んだ3Dメッシュのホッケージャージーなど、スポーツウェアの要素で構成した。
ダブルフェイスのウールツイルを使用して、3Dのポケットをつくりあげたチュニックの首元は、スカーフでレイヤード。スカーフには、伝統的な柄のシルクタイがトランスフォームされている。このような柄や実用的なディティールは、ドレスやブラウスにも取り込まれている。
また、機能性抜群なサバイバルバッグやミラーなどのアクセサリーが登場。サバイバルキットには、巻き取り式のキーリング、キーチェーン、フリスクケース、ミニメイクアップポーチ、ジップ付きポーチに加え、サングラスケースやウォーターボトルなどのスモールレザーグッズが付いている。さらに、アクセサリーだけではなく、ライターを収納する仕切りポケットが組み込まれたライディングブーツや、メッシュのパッドで盾に見立てたシールドブーツなど、フットウェアにも実用的な要素を関連付けた。
ランウェイの終盤では、サーモリアクティブ(熱反応)の技術で、気候や気温による変化を示した。レーザーカットされたサーモリアクティブレザーはラムスキンにボンデッドされ、熱をあてると鮮やかな色が浮かび上がる。ランウェイの前半でも見られた伝統的なペイズリーのモチーフが花火のような色を放った。