学芸大学駅高架下がリニューアル。2024年7月から冬にかけて、順次開業する。
渋谷まで電車で約10分という好立地にある学芸大学駅は、駅周辺に個性的な店舗や個人商店、カフェが点在し、都心なのにどこか“ローカル感”が漂う、便利さとオシャレさを兼ね備える場所として知られている。
東急が手掛ける今回のリニューアルプロジェクトは、老朽化に伴う高架下建物の補修の必要性、高架下の暗いイメージの改善を望む声、周辺のまちづくりを契機として始動。該当エリアは、五本木から碑文谷公園周辺までのおよそ1kmに渡る。「南北1kmのまちの縁側」というコンセプトを掲げ、高架下をひとつの大きな縁側に見立てて、“お気に入りの場所”、“仕事場”、“友人との交流の場”がちょうどよく混ざり合うような場所を目指す。
2024年7月中旬以降は、駅南側が気軽に立ち寄れるカルチャーショップや、店主の個性が光る飲食店、こだわりのテイクアウト店など、学大の“ローカル”を感じられる店舗が集結するエリア「ガクダイパークストリート(GAKUDAI PARK STREET)」が誕生。ベンチや植栽も設けられ、テラススペースも充実し、夜だけでなく朝や昼も滞在できる公園のような施設へと生まれ変わる。
碑文谷公園に隣接した現在の駐車場エリアには、12の小さな商店とコワーキングスペース、アトリエ、オープンスペースを備えた複合施設「ガクダイコレクティブ(GAKUDAI COLLECTIV)」がオープン。10年先の社会を見据えた新しい価値やサービスを、店主やワーカー、クリエイター、住民がコラボレーションしながら創造するような場所となる。
駐輪場の2階のロフトスペースは、小規模オフィス棟として「シンプレースガクゲイダイガク by ニューワーク(simplace Gakugei-daigaku by NewWork)」にリノベーションされる。会議室や複合機、ネット回線など充実の共用設備を備えるので、シンプルでミニマルなオフィスを求める人にぴったりの場となる。
飲食店やスナックが軒を連ねる「学大横丁」は、面影はそのままに照明を明るくしたり、外部空間を見直したりと、より居心地のいい空間へとアップデート。また「学大市場」は、食料品スーパーや各国料理店、カフェ、物産スペースなど「食」を中心にした多機能型マーケットに。一部のエリアがリニューアルを経て、買い回りがいま以上に充実する。
学芸大学駅もリニューアルされ“もっとワクワクする駅”に。高架下全体の案内図やイベントなどの街の活動を発信する掲示板を新たに設置予定だ。
その他、テイクアウトしたものを食べたり、一休みできるベンチ、高架下シネマ、フリーマーケットやマルシェなどを開催できるオープンスペース、誰でも“小商い”にチャレンジできる「TRY STAND」、イベント告知など気軽にまちへのお知らせができる「みんなの掲示板」も設けられるという。さらに、夜でも安心して歩けるよう照明が改善されるほか、駐輪場も整備される。
2026年には、世田谷区が行っている新道(補助26号線)が開通予定となっており、それに伴い学芸大学駅周辺も今後柔軟に刷新を続けていく見込み。碑文谷公園は、商業施設が融合する公園へと再開発が進められることも検討されている。
【詳細】
学芸大学高架下リニューアルプロジェクト
所在地:東京都目黒区鷹番3-2(五本木~碑文谷公園周辺)
開業時期:
・ガクダイコレクティブ 2024年11月
・ガクダイパークストリート 2024年7月中旬以降
・シンプレース ガクゲイダイガク by ニューワーク 2025年1月
・駅一部リニューアル 2024年秋
※すべて予定。
■ガクダイパークストリート出店店舗
カーニバル(Carnival)、愛着工房、クレープ by サイダー(CREPE by SIDER)、洋食ムチュ、M&Trees、カウンターブックス(COUNTER BOOKS)、TUTU、流浪堂、ダイソー
※開業時期は店舗により異なる。