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日本画家・橋本龍美の回顧展が新潟県立近代美術館で - 故郷の妖怪をユーモラスに描いた作品が一堂に

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企画展「望郷の画家 橋本龍美展 ─神も、庶民も、バケモノも」が、新潟県立近代美術館にて、2023年4月15日(土)から6月4日(日)まで開催される。

橋本龍美、没後初の大規模回顧展

橋本龍美 《お化地蔵》 1966年
橋本龍美 《お化地蔵》 1966年

橋本龍美(はしもと りゅうみ、本名・誠吉)は、新潟県加茂市出身の日本画家だ。夜を跋扈するユーモラスな妖怪、故郷の自然やそこに暮らす人びとを描いた作品の根底には、龍美の幼少期の体験、そして森羅万象に神が宿るという日本古来の宗教観がある。

1928年に生まれた誠吉は、幼少期に忙しかった母に代わって乳母に育てられ、毎夜乳母が語る夜噺に心を動かされた。また、加茂市の青海神社で年に1度催される祭りの華やぎ、そこで開かれる見世物小屋の出し物を楽しむなど、多感な少年時代を過ごしている。

独学により画家を志した龍美は、新制作協会の日本画部に出品。個性を重んじる同会の風潮のなか、自身が幼い頃にふれた夜噺の妖怪や、加茂祭の賑わいと興奮を、独自の画風へと昇華して高い評価を受けた。そして1974年、創画会の創立会員となったのち、龍美はさまざまな妖怪を描くばかりでなく、やがてふるさとの自然や人びとの姿にも目を向けてゆくこととなる。

企画展「望郷の画家 橋本龍美展 ─神も、庶民も、バケモノも」は、2016年に龍美がこの世を去ったのち、初となる大規模な回顧展。祭りや見世物小屋に足を運んだ幼少期の原風景を元にした《祭り人》や《見世物》、ふるさとに棲む妖怪や獣、神、仏などを描きだした《慈光冬門》、そして庶民の営みを捉えた《望郷四季》などを一堂に集めて展示し、ユーモアあふれる龍美ならではの世界を紹介する。

展覧会概要

企画展「望郷の画家 橋本龍美展 ─神も、庶民も、バケモノも」
会期:2023年4月15日(土)〜6月4日(日)
会場:新潟県立近代美術館
住所:新潟県長岡市千秋3-278-14
開館時間:9:00~17:00(観覧券の販売は16:30まで)
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
観覧料:一般 1,200円(1,000円)、高校・大学生 1,000円(800円)、中学生以下 無料
※( )内は有料20名以上の団体料金
※高校・大学生は学生証を提示のこと
※障害者手帳の提示者は観覧無料

【問い合わせ先】
新潟県立近代美術館
TEL:0258-28-4111

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日本画家・橋本龍美の回顧展が新潟県立近代美術館で - 故郷の妖怪をユーモラスに描いた作品が一堂に|写真1

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