G.V.G.V.(ジーヴィージーヴィー)2022-23年秋冬コレクションが発表された。
“フェミニンとマスキュリンの同居する世界観”をブランドコンセプトに掲げ、ミニマルとエッジーの調和が取れたスタイルを提案するG.V.G.V.。今シーズンもそのDNAを引き継ぎ、メンズライクなパターンやカッティングに女性らしいディテールをプラスしたコーディネートを発表した。
たとえば、ハリ感のあるツイードジャケットは男性仕様である“右前”の仕立てに。パンツや革靴を合わせ全体をメンズライクにまとめる一方で、チュール素材のアームカバーを袖口からのぞかせ、フェミニンさを引き出しているのが印象的だ。
“1枚で主役級”の40年代のヨーロッパヴィンテージを彷彿とさせるダスティピンクのロングドレスは、デニムジャケットやハルタ(HARUTA)とコラボレーションしたタッセル付きローファーを合わせてカジュアルダウン。中には鮮やかなブルーのインナーをレイヤードし、ロマンティックなムードを絶妙なバランスで引き締めている。
また今季は、アウターを“アウター以外の用途で”着用したルックも散見された。ベルトを結んでワンピース風に着こなしたリップストップ生地のトレンチコートがその好例。上にはドローコードを使用したレースアップMA-1を羽織り、アウター×アウターの新鮮なスタイリングを楽しんでいる。
カラーパレットは、グレーやベージュなどシックなカラーをベースに、鮮烈なレッドやブルーを差し色としてチョイス。大胆カラーのアクセントによって、重厚感漂うムードに大人の女性の“遊び”をプラスした。