未来のアーティストやクリエイターを志す学生たちが、分野も学年も学科の枠をも越えて競い合う「Vantan Cutting Edge(バンタンカッティングエッジ)2013」の東京ラウンドのランウェイショーが、2013年10月19日(土)に行われた。
ランウェイショー全体のテーマは「東京」。ファッション学部・スタイリスト科が、3ヶ月にわたる学内コンペティションを勝ちぬいてきた作品によるスタイリングショー、「RUNWAY WAVE」のほか、ファッション学部の学生による、「adidas NEO Label(アディダスネオレーベル)」と原宿ストリートブランド「jouetie(ジュエティ)」のスタイリングショーも行われた。
「RUWAY WAVE」では"Weekend"をキーワードに、勤勉な日本人が、長時間労働によりストレスを抱え込んでいることから、週末にリフレッシュすることの大切さを訴える。働く人々の平日にはない特別な高揚感を、学生ならではのフレッシュな感性によるスタイリングでアピール。ネオンカラーをはじめとしたカラフルなスタイルや、着物風のアイテムを取り入れたコーディネートなど斬新なアイディアばかり。「休」という漢字モチーフのトップスに、チューハイの缶をモデルの手に持たせるなど、コミカルな仕掛けに思わず目がいってしまう。
「adidas NEO Label × jouetie」のショーでは、学生たちが市場分析からターゲットを分析・設定し、両ブランドの魅力を最大限活かしたスタイリングを行う。このショーでは、"The town ~tomorrowland~"をテーマに、様々なテイストを着こなすスタイリッシュな女性が集まる「街」と、ベルギーで行われる世界最大級のフェス「tomorrowland」のおとぎの国のようなファンタジーな世界を表現する。キャップやバッグなどアディダスのスポーティさと、ジュエティのカジュアルでエッジィなアイテムを組み合わせたスタイルは、若さあふれるエネルギッシュな雰囲気に。ランウェイでシャボン玉を吹いてみせるなど、楽しい演出も忘れない。最後はまるでクラブにいるかのように、DJとともにモデルが躍り出す。
スタイリングはもちろん、メイクや音楽も学生たちで作り上げたランウェイショーは、「東京」の勢いを感じさせるパワフルなムードが漂っていた。