展覧会「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡─古代美術、印象派、そして現代へ」が、東京のアーティゾン美術館にて、2022年1月29日(土)から4月10日(日)まで開催される。
アーティゾン美術館が2020年に誕生してから2年、その前身であるブリヂストン美術館の開館から70年を迎える。そのコレクションである石橋財団コレクションは、創設者石橋正二郎の個人コレクションを基としつつ、現在も発展し続けている。
展覧会「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡─古代美術、印象派、そして現代へ」では、古代美術、西洋・日本近代美術、抽象表現主義や現代美術、そして日本東洋古美術など、多彩なジャンルから構成される石橋財団コレクションが形成される歴史に着目しつつ、代表的な作品約170点を紹介する。
会場では、クロード・モネ《黄昏、ヴェネツィア》といった西洋近代絵画から、藤島武二《東洋振り》や《黒扇》(重要文化財)をはじめとする日本近代洋画、ヘレニズム時代の《ヴィーナス》など古代美術、20世紀の抽象絵画や現代美術、そして日本東洋古美術まで、多岐にわたるコレクション作品を展示する。
日本の古美術では、新収蔵作品《平治物語絵巻 常磐巻(ときわのまき)》(重要文化財)を初公開。同作はやまと絵の特徴を示す鎌倉時代13世紀に制作された作品であり、平清盛や常盤御前、牛若などが繰り広げるドラマティックなストーリーを目にすることができる。
また、戦後フランスの抽象絵画では、中国出身の画家ザオ・ウーキーの《無題》や《07.06.85》を紹介。ザオ・ウーキーは、東洋と西洋が融合した独自の画風を打ち立て、戦後のパリ画壇で確固たる地位を確立した。なかでも《無題》は、長さ3.7mを超える中国紙に墨で描かれた大作であり、展示されるのは14年ぶりとなる。
加えて、これまでに開催された展覧会のポスター、開館以来続く土曜講座の記録、そして美術映画シリーズなど、さまざまなアーカイブ資料を通して、美術館の活動の歴史にも光をあてる。
展覧会「はじまりから、いま。1952-2022 アーティゾン美術館の軌跡─古代美術、印象派、そして現代へ」
会期:2022年1月29日(土)〜4月10日(日)
会場:アーティゾン美術館 6・5・4階展示室
住所:東京都中央区京橋1-7-2
開館時間:10:00〜18:00(金曜日は20:00まで)
※入館は閉館30分前まで
休館日:月曜日(3月21日(月・祝)は開館)、3月22日(火)
入館料:ウェブ予約チケット 1,200円、当日チケット(窓口販売) 1,500円、学生無料(要ウェブ予約)
※日時指定予約制(2021年11月29日(月)よりウェブ予約開始)
※ウェブ予約チケットが完売していない場合のみ、美術館窓口でも当日チケットを販売
※中学生以下はウェブ予約不要
※内容は変更となる場合あり(最新情報については美術館ウェブサイトを確認のこと)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)