2013年4月11日(木)、東京・六本木にある麻布迎賓館でケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)が、2013-14年秋冬コレクションを映像作品で披露した。デザイナー丸山敬太がムービー形式でコレクションを発表するのは、初めての試みだ。
Uta Hime(歌姫)を演じる野宮真貴が歌う、小沢健二の『ぼくらが旅に出る理由』に乗せて描かれた4人の女性のストーリー。野宮真貴の他に、TAO、市川実和子、松島花が、それぞれニューヨーク、香港、東京に暮らす女性のストーリーを紡ぐ。
会場となった麻布迎賓館には、映像を流すためのスクリーンの他に、実際にムービーに使われたセットや着用されたコレクションが飾られ、映像作品の世界観が表現された。
また、小沢健二の曲を、野宮真貴がカヴァーするのは初めてのことだ。楽曲をアレンジしたのは中塚武。会場には松島花も来場し、自身の出演した映像作品を鑑賞した。
来年には20周年を迎えるケイタ マルヤマ。今季のコレクションは、2013年春夏コレクションを発表する直前、不意に頭の中で鳴り出した『ぼくらが旅に出る理由』がテーマになったという。歌詞やメロディから描かれたイメージが、ストーリーやシチュエーションやそこに登場する女性像、更に服やそのディテールを生み出した。人生にとって大切な服、心に通った服作りたいという丸山敬太の願いがこもったコレクションと映像作品となった。