2013年3月15日(金)、ネ・ネット(Né-net)が2013-14年秋冬コレクションを発表した。今季のテーマは"animal"。見れば見るほど、服や小物の至る所で動物たちがかくれんぼをしているかのような、にぎやかなショーとなった。
前半は、全身レオパードやジラフ柄で統一したワイルドなルックが登場。ライダースジャケットとジョッパーズのセットアップなど、アイテムもかっこよさを追及したものが多かった印象だ。一方、バンビ柄のウェアにアザラシモチーフのソックス、そしてアライグマのマフラーを合わすなど、大胆な「アニマルミックス」を楽しむスタイリングも提案した。
後半は、トナカイなどのモチーフを編み込んだ、キャンディーカラーの愛らしいノルディック柄のニットや、ボアを配したパンツやコートなど、雪国に住む動物たちが主役。そしてラストを飾ったのは、シロクマを思わせるボリューミーなファーのルックだ。このファーは、できたばかりの未加工の生地を、デザイナー自らが和歌山出張の際に見つけてきたものだ。
今までも動物的な要素を、プリントやモチーフで取り入れてきたネ・ネットだが、今季のコレクションでは"animal"をストレートにテーマとして設定。「今回はあまり考えずに素直にやりました。動物モチーフは、普段から使っているので自然とそうなりました」とデザイナーの高島は教えてくれた。また、演出やモデル選びにもフレッシュさや素朴さというのがキーとなったそうだ。デザイナーの中から自然と湧き出てきた、純粋なクリエイションだといえる。