ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE&GABBANA)のウィメンズ高級仕立服 アルタ モーダ(ALTA MODA)の2020-21秋冬コレクションがデジタルショーにて発表された。
2020-21秋冬のアルタ モーダ コレクションでは、イタリア語で“美しい国”を指す「ベルパエーゼ」の地へと赴く旅を表現。連想されるのは、明るく開放的なリゾート地・ポルトフィーノや海岸にアーチを描いてそびえ立つ岩「イ・ファラリオニ」、タオルミーナの地に建つ圧巻の「ギリシャ劇場」、歴史的なパレルモの街。イタリアのアイコニックな風景が織り成す美しさを肌で感じるような、コンフォートでラグジュアリーなピースが勢揃いしている。
目を引くのは、華やかな色彩のシルクスカーフ。ポルトフィーノの景色が描かれたポストカードをはじめとする旅の土産やマヨリカ焼き、カプリ島のレモン、テラコッタ、シチリアの手押し車の装飾、パレルモの強い光のコントラストなどを描いたスカーフをたっぷりと贅沢に使い、空気を含んだダイナミックなシルエットのガウンやカフタン、ドレスなどを仕立てた。
風を受けてふわりと広がるガウンにはミニドレスやミニ丈のオールインワンをコーディネートして、リュクスな開放感にフレッシュなアクティブさをプラスする。また、スカーフをパレオのようにしてアシンメトリーに巻き付けたルックや、フレアな袖を配したブラウス、直線的なスカーフの布地を活かした仕立てのジャンプスーツといった、リラクシングなピースも散見された。
透け感のある生地を用いたドレスは、ギャザーを寄せ、曲線的なドレープを効かせることで躍動感あふれる軽やかなデザインに仕上げた。ポルカドットのドレスは、シースルーのファブリックが重なることで柄が二重に見え、さらにスペクタクルに。
ピンクからホワイトへ、イエローからブルーへと色が移り変わっていく鮮やかなグラデーションドレスは、布地の動きと相まって奥行きを見せ、異国情緒あふれるムードを演出。ゼブラ柄や黒地に映えるフラワープリントといった自然の風景を思わせるモチーフも、ドレスに生き生きとしたエネルギーをもたらしている。
また、大胆な刺繍やレース使い、フェザー、ファーを用いたゴージャスな表現にも注目。ブラックのカフタンドレスにゴールドの刺繍で植物を装飾したドレスや、襟や袖にファーを配したビーズ刺繍の着物風ガウンなどにはエキゾチックな空気感が漂い、60年代を彷彿させる佇まいに。同時に、いくつもの繊細な細工が織り成す壮大な装飾が、圧倒的なエレガンスを描き出している。
©DOLCE&GABBANA