ニューヨークで発表されたエムエム⑥ メゾン マルタン マルジェラ(MM⑥ Maison Martin Margiela)の2013-14年秋冬コレクションは、1952年のヘルシンキ冬季オリンピックにインスピレーションを得ている。
グレーやネイビーを基調としたシックで知的なカジュアルウェアに、トロンプルイユ(だまし絵)やアシッドイエローなどの差し色を効かせ、スポーツウェアに新しい解釈を見出した。
テーマのひとつであるトロンプルイユの要素は、Wネックのニットトップス、シルバーフォックスのプリントのアウターに代表される。メタリックな箔が施されたアームウォーマーにショートパンツのレイヤード、オーバーサイズシルエットのアウター、マニッシュな中折れ帽のコーディネートにも注目。更にMM⑥のニューヨークのショップの転写プリントのTシャツをインしている。
足元は、ボリュームのある、それでいて非常に軽量のプラットホームソールのフラットなアンクルブーツ。クロコやフォックスファーのプリントも見られる。
また数字が描かれたブルーと白のグラフィックのドレスにプリントされているメダリオンは、メゾンのアトリエの建築物の一部をアレンジしたもの。元々メゾンの建物は学校だったことからその校章がモザイクの装飾で描かれている。プリントにはハサミと針、そして本コレクションの年数「2013」が刻まれ、アイコニックに仕上がった。