「25周年記念 るろうに剣心展」が、新潟市美術館にて2021年8月29日(日)まで開催される。
「25周年記念 るろうに剣心展」は、「週刊少年ジャンプ」に連載された人気マンガ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』の誕生から25周年を記念した、初の大規模作品展。
期間中は、200点を超える展示品が公開されるほか、現在連載中の続編 “北海道編”をはじめ、人気映画シリーズなど、多岐にわたる作品展開も紹介し、今なお続く『るろうに剣心』の世界に深く迫っていく。
『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』は、幕末に「人斬り抜刀斎(ひときりばっとうさい)」として恐れられた伝説の剣客・緋村剣心(ひむら・けんしん)が、明治維新後に「不殺(ころさず)の誓い」を掲げて、人を斬れぬ逆刃刀を手に、仲間とともに人々を助ける姿を描いた物語。圧倒的な力を持ちながら、かつて自らが犯した過ちに苦悩し成長する、全く新しいヒーロー像として、読者から高い支持を集めている。
また、2021年には、そんな原作をもとにした映画シリーズ最終章『るろうに剣心最終章 The Final』『るろうに剣心最終章 The Beginning』も公開。
会場の目玉となるのは、作品を語る上で欠かせない“5つのキーワード”によって分類された原画展示ゾーン。
「仲間とは」のゾーンでは、作中に登場する「剣心組」、「御庭番衆」そして「十本刀」など、様々な形の“絆”で結ばれた仲間たちを原画で紹介。「正義とは」のゾーンでは、緋村剣心、相楽左之助、明神弥彦といった登場人物たちが掲げる“正義”を垣間見ることができる。
「強さとは」をキーワードにした展示では、「東京編」「京都編」「人誅編」の各ストーリーでの記憶に残る戦闘シーンや必殺技を中心に紹介。また「命とは」のゾーンではキャラクターたちが思う「命」の価値に、「幸せとは」のゾーンでは神谷薫、雪代巴、由美などが追い求める幸せのかたちに迫る。
見逃さずにチェックして欲しいのが、「週刊少年ジャンプ」で連載された「京都編」の決着から23年、この展覧会に合わせて和月伸宏が描きおろした《剣闘図》と題した二枚一対の作品。緋村剣心と志々雄真実(ししおまこと)の闘いを、躍動感あふれる筆致で描いた貴重な直筆原画となっている。会場では、燃え盛る炎をイメージした演出でこの原画を取り囲み、激闘の記憶が蘇る空間を創出する。
さらに、同じく展覧会開催を機に、和月が描きおろした新作ネーム『逆刃刀 初撃』の一部も展示。維新志士から抜ける決心をした緋村剣心が、初めて「逆刃刀」に出会い、初めてその刀を振るう物語を描く。
原画だけでなく、岐阜県・関の無鑑査刀匠・ 尾川兼國(おがわかねくに)の手により完全再現された剣心の愛刀「逆刃刀・真打」も展示。さらに、劇場版最新作画『るろうに剣心最終章 The Final』『るろうに剣心最終章 The Beginning』の衣装も公開される。