シアトル発の「エースホテル」が日本初進出。2020年6月11日(木)に開業を迎える京都・烏丸御池の新生「新風館」にプレオープンし、グランドオープンは2020年後半を予定している。
エースホテルは、クリエイターが集い、カルチャーの生まれる場所を目指して1999年にアメリカ・シアトルに創業。現在はシアトル、ポートランド、ニューヨーク、ロサンゼルス、ピッツバーグ、シカゴなど9つのホテルを世界で展開している。
最たる特徴は、その地域や歴史の創造性とコラボレーションすることで、新たな滞在を提供するということ。これまで各地のホテルで、その土地の風土を活かした“そこにしかない体験”を提案してきた。
「エースホテル京都」では、京都の美と歴史に敬意を示し、世界に向けての繋がりと新たなカルチャーを生む空間を目指す。建築デザインは隈研吾が指揮を執り、京都の独自の美を取り込みながら、人と人の交流と居心地を最重視した。
インテリアは、ロサンゼルスやシカゴのエースホテルと同じくコミュ―ン・デザインが担当。アートと伝統工芸を通した西洋と東洋の文化の交流をデザインコンセプトに掲げ、京都を拠点に活躍する多くの人の手を借りて、自然な美しさに囲まれた空間を実現した。
「エースホテル京都」内には、3つのレストランを設けた。
ひとつは、アメリカ風イタリアン・オステリアであり、新風館側の中庭を一望できるルーフトップバーでもある「ミスター・モーリスズ・イタリアン(Mr. Maurice’s Italian)」。シェフのマーク・ヴェトリ(Marc Vetri)がイタリアと アメリカの両地で積んだ幅広い経験を細部まで活かしたレストランとなっており、プレオープン中は特別メニューを提供する。
「ピオピコ( PIOPIKO)」は、「エースホテル京都」の中2階と2階をまたぐ、活気あふれるバー&タコスラウンジだ。メニューは、アメリカ西海岸で発展してきたメキシカンアメリカンの伝統食に加え、日本のストリートアートと音楽などからも着想を得たもの。プレオープン期間中は、特別メニューも展開する。
また、店内にはDJブースのほか、観葉植物やセラミックアートを点在させた。アメリカのアーティスト兼アーボリストのイド・ヨシモトが手がけたウッドパネルを用いたバーカウンターで、食事やドリンクを楽しめる。
そして、屋上庭園を望むアメリカンレストラン(名称未定)は、 数々の賞の受賞歴があるナオミ・ポメロイが手掛けるメインダイニングとなり、 洗練された技術とイノベーションを合わせたアメリカン・クラシック料理を展開する。