Q.出演する作品を選ぶ際には何か基準があるのでしょうか?
特にはありません。自分の中で何となく興味を引く基準はあるのかもしれませんが、はっきりと決めてはいないですね。やりたいと思ってもできないときもありますし、希望通りにうまくいけばいいんですが、こればかりは巡り合わせだと思っています。
Q.あえて明確な基準を持たないということですか?
考え方として「自分はこうだ」と決めてしまうと、可能性を狭めてしまいますよね。自分は常に変化していて、考え方も肉体もどんどん変わっているのに、昔決めたことにとらわれて変化を受け入れないのはもったいないなと思います。
たとえば、昔嫌いだったものでも好きになる可能性があるのに、昔の思い出や何かのせいで「これは嫌い」と決めてしまったら、せっかくすごく良いものが見えていても、それを自ら断つわけじゃないですか。
もちろん、昔に決めたことを守り続けて筋を通すやり方も大事。でもこだわりすぎて、本質が見えなくなってしまったら盲目だな、と思います。
Q.ファッションに関しても質問させてください。お気に入りのブランドはありますか?
最近はアンダーカバー(UNDERCOVER)を着ていることが多いですね。もうすぐ注文した服が届くんですが、とても楽しみです。
Q.ここ最近はどのような服を買われたのでしょうか?
タカヒロミヤシタザソロイスト.(TAKAHIROMIYASHITATheSoloist.)ですね。顔が全部隠れるオレンジ色の服があって、それを買いました。あの服で闊歩してやろうと思っています。ちょっと勇気が要りますが(笑)。
Q.素敵なお買い物ですね!
そうなんですよ。普通に考えれば着るのにも勇気が要りますが、かっこいいと思って買ってしまいました(笑)。
Q.ファッションに関しては、ご自身で興味をもってチェックされているのですか?
たまたまデザイナーの友達が多いので、そのブランドの服を色々見せていただいていますね。今年に入って、フィレンツェとかミラノコレクション、パリコレクションに行く機会があって、ファッション業界はすごい世界だなと思いました。
Q.ファッションとは少し異なりますが、映画における衣装の役割も重要だと思います。
衣装は映画にとって本当に大きい要素です。自由な側面もありますが、“90年代の人が着ていた服”のように時代設定があったり、はたまたファンタジーだったら本当になんでも良かったり。
Q.今回の衣装に関してはいかがですか?
いつも豊田監督の作品で衣装を手掛けている方が『泣き虫しょったんの奇跡』も担当してくださいました。実は劇中で着用したジャケットで、特注で作っていただいたものもあります。
Q.これからのご自身の活動について、展望を教えてください。
海外も含めて、色々な人たちと仕事をしたいな、という気持ちがあります。今の時代、SNSもそうですが様々な人と交流する場があって、みんな意識が日本の中に留まっていないじゃないですか。今は飛行機もだいぶ安くなりましたし、国内旅行と変わらない感覚で海外まで行けてしまう。国境に屈したり怖がったりしないで仕事ができたらいいな、と思います。
でも英語は勉強しないといけませんね(笑)。
瀬川晶司の親友かつライバル・鈴木悠野役には、『君の名は。』では劇中の全音楽を担当し、『犬ヶ島』に声優として参加するなどますます活躍の幅を広げている他、主演の松田龍平とは公私ともに交流があるRADWIMPSの野田洋次郎が抜擢。その他のキャストにも、『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』では主演を務めた染谷将太、『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』への出演も記憶に新しい妻夫木聡、『青い春』で松田龍平と共に主演を務めた新井浩文など豪華俳優陣が集結する。
さらに、『君の名は。』でヒロインの声を演じ、『羊と鋼の森』にも出演する上白石萌音や『夜空はいつでも最高密度の青色だ』で主演を務めた石橋静河をはじめ、板尾創路、藤原竜也なども登場し、物語を盛り上げる。