PRADA(プラダ)の2012-13年秋冬メンズコレクション。権力や虚栄心、力強さを象徴した、これまでにない男性的なエレガンスを表現した今季。ゲイリー・オールドマン、エイドリアン・ブロディ、ティム・ロス、ウィレム・デフォー、エミール・ハーシュ、ジェイミー・ベル、ギャレット・ヘドランド、そして双子のアレクサンドルとヴィクター・キャリルら、キャラクターも年齢も異なる人々がモデルとして登場した。
建築家のレム・コールハースが率いるAMO がデザインした会場には、幾何学模様の巨大なカーペットが敷かれ、ホワイトとイエローのネオンを使った巨大シャンデリア6基が、壮大な宮殿をイメージさせる。
スーツはエレガントで洗練された19世紀のテーラーリングを思わせるスタイル。コート、ベスト、ジャケット、ハイカラーのシャツを合わせ、権力と威厳というコンセプトを印象づけた。ピンストライプのコート、ベストやパンツはアイロニーを込めたスタイルに、モーニングは新しいスタイルに生まれ変わった。
糊を効かせてプレスしたハンカチーフ、スポーツクラブの記章、銃や剣などがモチーフのブローチ、そしてサフィアーノレザーのカーネーションの形のペンなど、古典的なメンズのアクセサリーもプラダ流に再解釈。足元は、タイの柄や細かいステッチを使用したレザーのアップリケをあしらったものや、ラバー製のオーバーシューズを組み合わせたデザインで個性的に演出された。