シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)の2018年秋冬コレクションが、「Amazon Fashion Week TOKYO 2018 A/W」5日目の2018年3月23日(金)、東京・ヒカリエで発表された。
今季のテーマは、「オム(HOMME)」。2014-15年秋冬コレクションでも"男性"をテーマとしたシアタープロダクツだが、今季はさらにメンズの要素を強めた挑戦的なコレクションを、男性モデルのみを起用して発表する。
インスピレーション源となったのは、ニューヨークで働く男性の姿。レストランで働く者や、路上で働く者。そんな彼らの纏うウェアやスタイリングを、ウィメンズのピースへと落とし込んでいく。男性の要素しか含まないワードローブを、"女性が纏うことでより女性らしさを際立たせたい"というデザイナーの想いが込められている。
カラーパレットは、ブラウンやベージュ、カーキ、ブラックなど、ワークウェアに使用される、マニッシュな色合いで揃えた。ブラックのニットセーターのフチには赤を、グレーベースのジャケットには、明るいブルーの差し色を配すことで、シンプルなデザインの中にも、働く男性のアクティブさを表現。
彼らの纏うピースには、それぞれの職業を彷彿させるデザインが目立つ。鮮やかな赤のジャケットは、シルバーラインのリフレクターを配して、ファイヤーマンのように。ホワイトカラーのデニム&レザージャケットは、前身頃に均一に並ぶボタンをあしらい、コックの制服を連想させる。
ニットを使用したセーターやカーディガンも散見された。ブラックパレットにノルディック柄を施したニットジャケットには、フリンジを用いた装飾が施される。肩を強調するデザインは、がっちりとした男性的なラインを浮き彫りにさせる。また、合せられるボトムスには、ウォームジャージを使用したジョッパーズや、ジャージパンツなど、動きやすく履き心地の良さそうなスタイルが選ばれた。
ブランドの得意とする小物アイテムは、マニッシュさを強調するため、デザインをそぎ落とす試みが行われた。その分、ピースを作る素材にはユーモアが潜んでいる。シンプルに見えるブルーのバッグには、ピクニックシートの素材を、存在感を放つイエローのショルダーバッグには、"靴磨き"の生地を用いた。