ビューティフルピープル(beautiful people)2018年秋冬コレクションがフランス・パリにて2018年3月6日(火)に発表された。
ブランドが向き合ったのは、相反する要素としての「男女」。ジェンダーを隔てるものとは何だろうか?make/female(男女)で共通しているのmaleを抜き取ったときに現れる「/fe」。交わらない二つのものを結ぶことができる対角線と、顕現する女性性。今シーズンのクリエーションでは、この「/fe」をテーマに男性性をフェミニンに表現する。
マスキュリンな印象を持つ装いがバイアスカットを用いることによって女性的なラインを獲得する。フロックコート、テーラードジャケット、レザージャケットの直線は、裁断の遊びによってグラスのような柔らかなシルエットに代替された。
服のパーツが装飾の一部として使われていたことにも注目。装飾として2重に重ねられたトレンチコートの襟や、大きく強調されたフードやカラー。肩の印象を強めることでウエストの細さを際立たせ、曲線的なシェープラインを表現することにも一役かっている。
全体的にレングスは長め。大きな布を巻いて止めただけのように見えるボトムスや、深くスリットが入ったスカートも、インナーにロングレングスのものを取り入れることで露出が抑えられ、より上品な印象に仕上げられている。
小物使いにも注目したい。三角形のころんとしたシェイプのバッグは、持ち手を長めにしたことで歩くたびに揺れ動き、ルック全体に動きを加えている。マフラーはコートやシャツの襟に巻き込ませることでまるで服の飾りの一部であるかのように演出されている。