ヒロミチナカノ(hiromichi nakano)は、モデルに水原佑果を迎え、2017-18年秋冬コレクションを2017年7月7日(金)東京・銀座で発表した。
ここ数シーズン続いていた日本へのフォーカス。今季は優しい和の心をクリエーションの根底に残しつつも、日本文化を控えめにし、よりフレッシュな印象へと近づけている。メインとなるのは、制服を手掛けているヒロミチナカノならではのスクールガール調。タックインしたシャツとプリーツスカートがアイコンスタイルで、色や柄で遊びを加えている。
序盤から中盤にかけては、特に色遊びが豊かだ。シャツの上で赤や黄色、緑などをパズルのように並べてパッチワークしたり、縦に並べてストライプ模様を作ったり。ポップな色彩が飛び跳ねるようにテキスタイルの上で踊り、躍動感に溢れている。ボトムスはひざ下丈のプリーツスカートを基軸に、ボーイッシュなクロップドパンツもセレクト。パンツの時は、靴下にアクセントカラーを合わせて抜け感を作っている。
制服スタイルの定番ニット・カーディガンも、シャツ同様にアレンジした。アーカイブ柄をデフォルメしたり、大きなドット柄を全面にあしらったりして、グラフィカルな遊びを加えている。中には、ブロークンニットなどロックテイストなものも。
また、かっちりとしたスクールテイストを着崩すのも、今季のスタイルといえる。足元にはラインソックスを合わせスポーツテイストを吹き込み、「no war」「LOVE & PEACE」など、スローガンロゴ入りのミリタリーアイテムもミックスさせた。全体的にはマスキュリンな印象が強いが、フリルのワンピースやレースをアタッチしたドレスなど、女性らしいアイテムも交えている。