飢えた狼のごとく強引に違法行為を繰り返す大上役を演じるのは、日本を代表する俳優の一人・役所広司。また部下として大上のやり方に戸惑いつつも、仁義なき極道の男たちに挑んでいく日岡役を、数多くの人気作に出演する若手実力派俳優・松坂桃李が務める。
そのほか、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司ら豪華キャストが脇を固める。
竹野内豊が演じるのは、バリバリの呉弁に、ド派手な衣装。そしてパーマが目を引く暴力団加古村組若頭・野崎康介。一方、江口洋介が演じるのは、それに敵対する尾谷組の若頭・一之瀬守孝。
さらに、中村獅童、ピエール 瀧、音尾琢真、中村倫也の4人も出演する。4人とも、白石和彌監督作品『日本で一番悪い奴ら』にも出演していた、おなじみの顔ぶれだ。中村獅童は、悪い噂の絶えない大上章吾について嗅ぎ回る安芸新聞の記者・高坂隆文、ピエール瀧は、全日本祖國救済同盟の代表であり、大上や松坂桃李演じる日岡秀一の良き相談役である瀧井銀次を演じる。
音尾琢真は、暴力団組織・加古村組に属する吉田滋役を演じ、全身に刺青を入れた凄みのある姿を披露。中村倫也は、尾谷組構成員・永川恭二役を担当し、ギラついた目で拳銃を携えたり、電話ボックスの中でタバコを吸ったりと、アウトローな雰囲気を纏った姿を見せている。
製作発表会で原作執筆のきっかけについて尋ねられた柚月裕子は、『孤狼の血』について「何度もくりかえし観た不朽の名作『仁義なき戦い』があったからこそ生まれた作品です。あんな熱い物語を、いつか自分も小説で書きたいと、ずっと思っていました」と、原作の誕生秘話を明かしている。
また監督の白石和彌も「男たちの情念がぶつかる熱い物語。これは、現代の日本ではなかなか見ることのできない衝撃です。かつて東映が率い、栄えた『男の物語』を今映画として蘇らせることを嬉しく思うと同時に、身が引き締まる思い」と、本作にかける思いを語っている。
映画『孤狼の血』
公開時期:2018年5月12日(土)
キャスト:役所広司、松坂桃李、真木よう子、滝藤賢一、田口トモロヲ、石橋蓮司、江口洋介、中村獅童、ピエール 瀧、音尾琢真、中村倫也ほか
原作:柚月裕子「孤狼の血」(KADOKAWA)
監督:白石和彌
配給:東映
©2018「孤狼の血」製作委員会