ロベルト カヴァリ(roberto cavalli)は、2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをイタリア・ミラノで発表した。
自然の美しさと女性の官能性、クラフツマンシップ―ブランドを支える原点へ立ち返ったロベルト カヴァリが目指すのは、アニマルプリントからエキゾチックさと官能性を引き出すことである。
贅沢なファブリックに描かれたスネークとレオパード模様。その美しいテキスタイルはキャンバスとなり、まるでコラージュするかのように洋服という名の作品作りを進める。パターンの上にはパータンをのせ、新しい色柄は唐突に組み込む。ホワイト、アイボリーといった柔らかな色彩に交わる、バイオレットやフレッシュなオレンジ。アニマルプリントの野性的な部分を打ち消すように現れるのは、高貴なバロック様式のディテールである。
繰り返されるのは、カットアウトとパッチワークの技法。線対称に均衡を保った装いには、肩や袖、裾に立体的なフリル、フェザー、アップリケを重ね、プリントと色付けでおめかしさせよりデコラティブに仕上げる。
テーラードもシースルドレスもブラウスも、登場するアイテムはどれも細く長いシルエット。ウエストの美しい曲線や広がりを遊んだマーメイドラインといった動的な線は、女性性に磨きをかける。アンダーウェアまたはコルセット風ディテールとレーシーな素材と交われば、避けがたいほど強烈な色気を放ちより一層観るものを翻弄させる。