グッチ(GUCCI)は、2017年プレフォールコレクションを発表した。
アレッサンドロ・ミケーレによる幻想的な物語は、今季も継続して読み継がれている。動植物たちへの愛、ヘリテージへの敬意、そういった美しい心持ちは鮮やかな色彩と上質なテキスタイルに乗ってファッションという物語の上で旅を続けている。
2017年よりメンズとウィメンズの統合ショーを決めたグッチ。新体制スタートまでわずか数か月というプレコレクションであるが、そのルック数は驚異の全84ルック。これまで同様にポップなカラーリング、主役級のアイコンキャラクター(今季はアングリーキャット)を中心に、儚さとアグレッシブさを兼ね備えた新コレクションが誕生している。
グッチのアイコンの一つ“Gモチーフ”は今季フットウェアとして登場。ローファーのディテールとして使用されているほか、GGパターンのソックスが登場。サンダルやローファーとミックスしてコーディネートされている。また‟ウェブ”を想起させるストライプ模様はスポーツミックスになって登場。フルジップトップスやスキニージャージパンツの上から顔を見せて、モダンなスタイルを演出している。
一方で、とことんフェミニンなプリンセスルックも存在。光沢のあるカラーリング、リボンやビジューによるデコレーションで華やかさを纏い、流れるようなエンパイアラインのドレスやフリルが舞うティアードドレスたちがロマンティックな音を奏でている。特筆すべきはそのスタイリングで、ビックサイズのアイウェア、フラワーアクセサリーなどと合わせて夢のような世界にレトロなアクセントをプラス。ジャケットのセットアップも、ベストによるウエストマークを施して、知的さの中に懐古趣味を香らせている。