ミュラー オブ ヨシオクボ(muller of yoshiokubo)の2017年春夏コレクションが発表された。
今シーズンのテーマは“教会”。一歩足を踏み入れると広がる、“禁欲的”な薄暗く影のある光景、そして"非禁欲的”にステンドグラスから映し出される鮮やかな光景。そんな相反する要素を服に落とし込んだ。
教会のドライな壁をイメージしたという生地は、ノーカラージャケットやオールインワン、そしてビスチェに姿を変える。センシュアルなバックスタイルや体に沿うラインでギャップを表現した。また、蔦が絡まった様子を袖や裾に取り入れた、フレアスリーブニットやドレスは、まるで教会の壁に生えた、蔦の力強さを表現しているよう。ハードな素材ながら、絶妙な透け感が女性らしさを醸し出す。
美しいステンドグラスの壁画は、エスニック調の小紋柄へと落とし込んだ。ボタニカル柄と組み合わされ、インパクトのあるウェアに仕上がっている。また教会の側にあった、湖を泳ぐ白鳥から着想を得たシリーズも登場。羽のような繊細な生地を採用したニットドレスやカーディガンからは、大胆に肌が覗き、”非禁欲的”というワードとリンクする。
アクセサリーにも目を向けよう。着こなしに抜け感を作り出すフラットサンダルは、ダスティーブルーやベージュなど、シックな色合いでウェアと相性抜群。また先シーズンに引き続き、ミュールバウアー(Muhlbauer)とのコラボレーションハットも展開する。