The River(ザ・リバー)が、2012年春夏コレクションを発表した。テーマは「AFRO IVY BEAT」。コンゴ共和国に存在するフレンチアイビーを敬愛する「SAPE(サップ) = 『おしゃれで優雅な紳士協会』という意味の言葉の頭文字」という集団からインスパイアされた。SAPEにはコーディネートに3色を使用するという鉄則があり、そんな彼らのカラーリングやスタイルなどをエッセンスを取り入れ、日本国内の産地に適した職人を起用し、幅広い解釈でトラッドを追求したザ・リバーのコレクションを展開。
ジャケット、ベスト、カーディガン、パンツ、シャツの袖の細部にまでも、アフリカンならではのカラフルなプリントやバティックを使用し、ザ・リバーの定番としているJUN HAGANのハンドドローイングを落とし込み、トラッドなスタイルを提案。そこにプリントネクタイ、ストール、ハイソックス、ハット、キャップなどの小物を取り入れコーディネートに華をプラスした。
エルボーパッチのついたジャケットや、やわらかな色合いのスーツはトラッドの代表的なアイテムと、SAPEの信念とをミックスさせ完成した。柄に柄を重ね何一つ脇役にしない製品作りとコーディネートは、ザ・リバーならではのスタイルで見習いたいところだ。
足元はアフリカの地には不相応とも思わせる様な革靴をSAPEのポリシーとして取り入れ、ショートパンツにはハイソックスでバランスを取った。また、熱帯の地には定番のアイテムとされるサングラスとハットを合わせ、きっちりしがちなイメージを陽気な雰囲気のスタイルに。小物使い次第で、シックにも、リゾートにも、自由自在に変化を楽しむ事ができる。
アフリカの大地を思わせるような本場の陽気なバティックと、トラッドスタイルがマッチした、パワフルで、軸のぶれないスタイルを提案したコレクションとなった。