バルマン(Balmain)の2016年秋冬コレクションが、フランス・パリで発表された。今季は、ブランドの2016年春夏キャンペーンビジュアルに登場したナオミ・キャンベルやシンディー・クロフォード、クラウディア・シファーたちが表現した女性像をエッセンスにし、新たなバルマンシルエットを描いたとデザイナーのオリヴィエ・ルースティンは語った。女性が持つ本来の美しさ、そして強さを表現したシーズンだ。
肌が透けるシースルー素材やレースを使用した、ランジェリーのようなデザインのキャミソールやパンツを提案。フリルを贅沢にあしらったデザインも現れ、さらにフェミニンさを加速させる。他にも、コルセットにインスパイアされた、女性のボディラインを強調するようなウェアを多く展開。
またカラーパレットに注目すると、これまでのバルマンからは珍しい色彩が並ぶのに気づく。ライトグレーやパステルピンク、パステルブルーなどの柔らかいカラーを多く取り入れた。
素材感にもソフトさを。高級感のあるアンゴラやスウェードをふんだんに使用し、ブランドのもつラグジュアリーな世界観をのぞかせた。そんなしっかりとしたファブリックが、女性らしいコルセットラインや、繊細なレースを使用したウェアとのバランスを保つ。
さらに、今シーズンランウェイで話題になったのは人気モデル達のトレードマークとも呼べる髪色が、交換されたイタズラのような演出。例えば、ケンダル・ジェンナーとジジ・ハディッドはそれぞれの黒髪とブロンドが、まったく逆に。他にも、ロージー・ハンティントン=ホワイトリーやリンジー・ウィクソンがブルネットに変身し、会場を驚かせた。