08サーカス(08sircus)の2016-17年秋冬メンズコレクションは、多彩なミリタリーテイストをちりばめた、エフォートレスなエレガンスが漂うワードローブを展開。濃淡様々なカーキやネイビー、グレー、柔らかみのあるオフホワイトなど、落ち着きのあるカラーパレットで、こだわりのつまったアイテムを披露した。
取り外しができる襟やライナーを取り付け、多様な表情を1つのアイテムで楽しめるように演出。リラックス感を味わえるカラーレスコートは、襟を付ければチェスターコートのような雰囲気に。また、スタンドカラーにしても、パーツのつなぎ目の変化やチラリと見える裏地が、また違った風合いを醸し出している。
ミリタリーウェアの特徴は、ステッチワークや機能的なディテールに多く表現された。ダッフルの装いでありながら、胴体を閉めるパーツにプラスチックのバックルが採用されていたり、パンツの裾にリブが施されていたりと、使用感に心配りが見えるウェアが完成している。
このようなデザインでありながら、エレガンスが漂うコレクションとなったのは、一流の素材が採用されているからであろう。深みのある色味が美しい高密度のメルトンやモヘア、ツイードなど5種類の糸を組み合わせたモヘアループツイード、さりげない光沢が美しいフランネル……。確かな素材と技術によって、魅力的なコレクションが構築された。