KBF(ケービーエフ)の2016年春夏コレクションが発表された。「LANDSCAPE」と題された今シーズン。来場者には、フレグランスタグと呼ばれる、ハンガーにもかけることのできる芳香剤が配られた。
香りを身につける。今シーズンよりブランドが提案するのは、シーズンテーマに合わせた香りだ。今季よりKBFコレクションラインの商品には、このフレグランスタグをつけて販売。嗅覚にも訴えるコレクションを展開する。なお、今回は、リーフグリーンやマスカットグリーンなどのトップから、ジャスミンのミドル、そしてアンバーやシダーウッドのラストへと導く3段階。ローズマリーなどスパイシーな要素も混ぜて、ピリッと癖のあるものに仕上がっている。
次に各アイテムに目を向ける。今シーズンはこだわりの素材をたっぷり披露。重力や風で揺れる軽いニットや、リネンミックス、シースルー、光を反射する生地など、街に出た時にその魅力を発揮するものばかりだ。また、花柄とシースルーが特徴的なトップスやブルゾンには、オーガンジーに刺繍レース、そしてその上にデジタルプリントを施した、ブランドオリジナル生地を使っている。
一方、ロングスカートやコート、ワイドパンツ、ワンピース、ニットなどアイテム本体はいたってベーシック。あくまで日常に取り込みやすい服を提案し、その中で生地感や柄遊びでブランド流の遊び心を魅せている。また、肩を落としたニットや、ゆとりを持ったロングスカート、腰回りをゴムで締めるパンツなど、見るからに着心地の良さそうなアイテムを中心に展開することで、春夏のリラックススタイルを提案する。
ラストはフラッシュがたかれる中で、オールブラックのモデルが行進。光を反射するシューズと、シンプルこの上ないTシャツ、足を魅せるショートパンツという居て立ちだ。日常着にちょっとした変化球を投じる。自分のワードローブに早速取り入れたくなるようなコレクションとなった。