ディオール(Dior)が、2015年6月16日(火)に、フランス・パリで発表した、ディオール 2015-16 Fall - Winter コレクションを日本で披露。会場は、東京・六本木にある国立新美術館。来場ゲストは、約550人にも及び、スペシャルゲストとして、キャンペーン映像「Secret Garden」シリーズのモデルを務めるリアーナも来日した。
ラフ・シモンズは、2015-16年秋冬コレクションで、ワイルドなアニマルプリントをグラフィカルに描き、男性らしさと女性らしさを共存させたワードローブを展開。ディオールの永遠のテーマである「フラワー・ウーマン(女性=花)」の世界観を進化させ、より野生的でエレガント、そしてセンシュアルな魅力をもつ女性像を描きだした。
続々とモデルが集まるヘアメイクルーム
ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージ・ディレクターのピーター・フィリップス初のコレクションとなる、メイクアップコレクション「コスモポライト」を用いたバックステージメイク。2015-16年秋冬コレクションで、動物的なディオールウーマンに向けた、パワフルなメイクを提案。
ブラックアイラインが、魅惑的な目元を作り出していく。
しっとりと潤いを帯びた単色カラーのアイシャドウが、力強いまなざしを作り出す。
目元以外はナチュラルに、上品なカラーのリップスティックが優しく口元を彩る。
パリでのショーで登場した、ロングのポニーテールは跳ねるように揺れ、コレクションにリズムを与えていたが、今回は…
2015年7月31日(金)発売のディオールの新作「コスモポライト シリーズ」を使用。
パリでのショー会場同様にピンク色に染められた国立新美術館は、庭園を想起させるほど、華やかな空間に。
東京・墨田区にある両国国技館で発表された、エスプリ ディオール 東京 2015 コレクションで展開されたドレスや、2015春夏コレクションを身に纏った、ローラや菜々緒、夏帆、森星など、数多くのセレブリティが集結した。
中でも、最もサプライズの演出であったのは、歌手のリアーナの登場だ。ヴェルサイユ宮殿を舞台にしたキャンペーン「Secret Garden」で、ディオールの新たな“顔”となった彼女は、デニム地のフレアドレスをセレクト。今季の“顔”ともいえる、アニマル模様のバッグを片手に会場に現れた。
ショーでは、アニマル模様を斜めに走らせたタイトフィットなドレスやカナディアンフォックスファーのコート、ボリュームのあるブレザー、ツィードのイブニングコートなどが展開。ウールニットやシルクなどにぼんやりと浮かび上がった抽象的な模様が、物悲しげなワイルドさを、またしなやかなラインや大胆なスリットがセンシュアルな魅力を運んできた。
ここからディテールに焦点を当て、日本でのショーを振り返ってみる。
■シューズ
フレアなミニ丈ワンピースから覗いた足を包みこむロングブーツは、ラフが考える第2の肌を示している。ビニールの光沢感とクリアなチャンキーヒールが、メゾンが描くフューチャーリスティックな世界観を築いている。
ビニールブーツは、アンクル丈も展開。日の光を通して輝くヒールの美しい佇まいは、観るものを魅了する。
■バッグ
左)Dune Bag(デューン バック) 右)Diorama bag(ディオラマバック)
鮮やかに広がるカラーは、あえてにじませ、自然に溶け込ませている。このハンドバッグのポイントは、エキゾチックな色彩とディオールロゴのチャーム。
左)Dune Bag(デューン バック) 右)Diorama bag(ディオラマバック)
シャープなチェーンバッグには、クロコダイルを用い、今季のアイコンであるアニマルプリントをオン。“都市と野生動物が対等な立場になり、動物が息づく自然”という今シーズンのコンセプトを体現しているかのよう。
■アクセサリー
世界に先駆けて、日本で先行発売された、新作ピアス「ディオール メール」は、2つのピースを繋げても、離して1連リングとしても使用が可能。ゴールドとシルバーの2色、大小2サイズ展開なので、気分やコーディネートに合わせて、組み合わせても楽しめる。