トップマン デザイン(TOPMAN DESIGN)が2011-12年秋冬コレクションを発表した。ツイードのダブルのスーツから始まったコレクションは、美しくクラシカルな素材使いと、なつかしさの漂うロマンティックなスタイリングがキーワード。ロンドンのメンズウェアシーンを率いるトップマンが提案する50年代風のエレガントなスタイルは、ブラッサイ(Brassai。1950年代にパリのアンダーグラウンドで活躍した写真家)の作品の、妖艶な美しさを彷彿とさせる。
ラフに開けたノーネクタイの襟元には、スカーフをキュッと結んだ。ワイルドなフォックスファーのスカーフ、真っ赤なファーコートが、ベーシックなウールのスーツをドラマティックに盛り上げている。タイトになでつけられたモデルのヘアスタイルや、ハイウエストのパンツにタックインされたカラフルなジオメトリック柄シルクシャツといったレトロなスタイリングが新鮮な印象。トラディッショナルな雪柄のニットやジャカードのカーディガンもノスタルジックな雰囲気でいっぱいだ。