リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)とリトゥン バイ(written by)が、2015-16年秋冬コレクションを2015年3月21日(土)、東京・渋谷ヒカリエで発表した。
マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)の『ヒール・ザ・ワールド(Heal The World)』の歌詞が配られ、来場する入場者たち。ショーが始まると、様々な人種の子供たちが登場し、この曲を合唱し始めた。そして突如姿を現したのは、大きな地球。ゆっくりとランウェイの上を回転しながら、進んでいく。
その後、キッズやティーンを含むモデルたちが登場した。80~90年代のアメリカを思わせるカラフルな着こなしは、リトゥン バイ(written by)のニットが中心。ロケットモチーフや色とりどりの地球、マルチボーダーなどで愉快に彩られた。
マイケルの『ヒール・ザ・ワールド』の世界観や、オリビエロ・トスカーニによるベネトンの広告からインスピレーションを受けたという山縣は、これらの雰囲気をストレートかつユーモラスに表現したかったと話す。途中で現れた歩く地球の上には、宇宙人が座っていたり、スーパーマンが飛んでいたりと、笑いの要素が満載。スタスタと素足で歩く姿がシュールで、どの観客も驚きと笑いがこみ上げてきただろう。
以前、織姫の物語をクリエーションで披露した山縣は、その次にくるものを考え、今回は宇宙から地球へとシフト。過去に使用したニードルパンチの技法は、地球の作品を作るのにぴったりだと思いついたそうだ。同様の手法は、トップスにも取り入れている。最後は大きな地球がたどたどしく回転しながら、舞台の袖に消え、ショーを終えた。