ニードルズ(NEEDLES)は、2025年春夏コレクションを発表。
アメリカ西海岸のムードを漂わせた今シーズンのニードルズは、多様な要素がそれぞれ共存しながら交わってスタイルを構築している。たとえば格子柄パネルの袴パンツや羽織ジャケット、ミリタリーウェア、色鮮やかなエスニック柄シャツ、ワークウェアなど、様々なテイストを混在させながら、のびのびと自由なスタイルを形作っているのが印象的だ。
例えば、フリンジ付きベロアブラウスには、ピースマークやバタフライのワッペンを並べた蝶柄ジャカードのミリタリーベストを重ね、ブラウンのジャンプスーツにはオリエンタルな幾何学模様のジャケットをオン。また、ウエスタンを思わせるデニムのノースリーブブラウスとブーツカットパンツのコーディネートや、パッチワークのベースボールシャツにグレンチェックのジャケットを重ねたスタイリングなど、多彩な装いを提案している。
ニードルズらしい華やかな雰囲気を生み出す、オリジナルのテキスタイルもバラエティに富んでいる。孔雀の羽のように鮮やかな扇柄のシャツワンピースや、蜘蛛の巣を描いたパイルのブルゾンといったヴィヴィッドなものから、温もりのあるチューリップ模様のオープンカラーシャツ、手描きのような質感の花柄ワンピースなど優しい雰囲気のテキスタイルまで、ユニークな柄物が揃う。
爽やかなインディゴデニムにも柄をプラス。パイソンとレオパードを組み合わせたグラフィカルなジャケットや、表情豊かな絣のシャツ、ワンピースなどが展開される。
春夏らしく軽やかな素材使いも目立つ。赤のタータンチェック柄セットアップは、薄く軽やかな素材で着やすさを備えつつ、着るとクラシカルな佇まいに。シアーなチェックのブラウスや、カットジャカードのボーダー生地を用いたノーカラーシャツ、艶やかなサテンジャカードの開襟シャツなど、軽快で涼しげなウェアが随所に見て取れる。
ニードルズの定番アイテムも、2024年秋冬シーズン仕様にアップデート。トラックスーツは、ピンクのラインを配したオフホワイトのモデルやパープルの差し色を施したライトブルーのモデルなど、淡い色使いがポップな印象だ。ウィメンズでは新型としてプリーツスカートも仲間入りを果たす。また、イラストレーターの田中かえとコラボレーションしたデザインのトラックスーツも揃う。
また、再構築したアイテムを展開するリビルド バイ ニードルズ(REBUILD by NEEDLES)は、パッチワークシャツのデザインをアレンジ。従来は縦に生地を繋ぎ合わせていたデザインだったが、今回は生地をパネル状に縫い合わせたカラフルなシャツを展開する。袖や前立ての近くなど、意外性のある場所にポケットが配置されているのもポイントだ。