メアグラーティア(meagratia)の2024年秋冬ウィメンズ&メンズコレクションが、2024年3月15日(金)に東京・表参道ヒルズ「スペース オー」にて発表された。
花を人々に重ね、花の変化する様をインスピレーション源とするメアグラーティア。"Vitality"をテーマに掲げる今季は、どんなに悪い状況下でも根を張る植物や人間の生命力を衣服に投影した。蔦や花が蔓延るランウェイにて、自然界のパワーを感じる力強いコレクションを展開する。
今季のムードを象徴するのが、生気を感じる鮮やかなレッドを取り入れたルックだ。たとえば、ブラックの厚手ニットの左胸部分にグレーの心臓モチーフをあしらい、赤の毛糸で鮮烈に流れる血を表現。また、ボルドーのロングシャツをレイヤードしたルックは、着る者に生温かな雰囲気を纏わせている。
さらに、ニードルパンチで仕上げた赤と黒のグラデーションマフラーやグローブも存在感を放つ。一方で、ジャケットの裾や袖口など、生命の繊細さを表した“ほつれ”のディテールも散見された。
“アスファルトに生える雑草”のようなオリジナル柄も印象的。昔のデニムジャケットに見られるパッチワークに着想を得て、ジャカード織りで作り上げたジャケットやパンツ、スカートがコレクション全体を引き締めていた。どんなに暑くても、踏みつけられても、空に向かって生える雑草は、生命力を体現しているといえるだろう。
コレクションのラストを飾るのは、関根が最もこだわったというジョージコックス(GEORGE COX)とコラボレーションしたツイード生地のコート。アーティスト・風弦(whogen)による、圧巻のライブパフォーマンスで幕を閉じた。