企画展「倉俣史朗のデザイン──記憶のなかの小宇宙」が、富山県美術館にて、2024年2月17日(土)から4月7日(日)まで開催される。東京の世田谷美術館でも開催された巡回展だ。
倉俣史朗(くらまた しろう)は、造花のバラをアクリルに封じ込めた椅子《ミス・ブランチ》やイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の店舗インテリアなど、家具とインテリアを中心に手がけたデザイナーだ。アクリルやガラスばかりでなく、建築用の金属なども素材に用い、時に同時代の美術の影響を受けつつ活動を展開した倉俣は、没後30年を経てもなお国際的に高く評価されている。
企画展「倉俣史朗のデザイン──記憶のなかの小宇宙」では、デザイナーとして独立する以前の20代の頃の仕事から、56歳でこの世を去るまでの仕事を紹介。代表作である《ミス・ブランチ》、《硝子の椅子》や《ハウ・ハイ・ザ・ムーン》など、富山県美術館が所蔵する椅子に加えて、倉俣がデザインを手がけた家具、主要なインテリアの仕事にまつわる写真などを一堂に集めて展示する。
また、本展では、倉俣の内面と思考にも着目。1980年代以降、私的に書きつけていた夢日記や、自身の過去のデザインを想像の世界に置くように描いたイメージスケッチ、倉俣が所蔵した書籍やレコードの一部も紹介する。
企画展「倉俣史朗のデザイン──記憶のなかの小宇宙」
会期:2024年2月17日(土)〜4月7日(日)
会場:富山県美術館 2F 展示室3・4
住所:富山県富山市木場町3-20
開館時間:9:30〜18:00(入館は17:30まで)
休館日:水曜日(3月20日(水・祝)は開館)、3月21日(木)
観覧料:一般 900円(700円)、大学生 450円(350円)、高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※前売券(一般 700円)は、2月16日(金)まで、富山県美術館、アーツナビほかにて販売
【問い合わせ先】
富山県美術館
TEL:076-431-2711