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ハワイ・モロカイ島在住のアーティスト 山崎美弥子による展覧会「DAWN-kind of blue YAMAƵAKI MIYAKO with／360° 2023」が、青山・スパイラル(SPIRAL)にて開催。期間は、2023年9月15日(金)から10月1日(日)まで。
人口わずか7000人、ハワイの小さな離島・モロカイ島で暮らす人気アーティストの山崎美弥子。自身の幼少期に垣間見た神秘的な風景をもとに、美しい色彩で満ちた“1000年後の未来の風景”を描き続けている。近年ではケイタ マルヤマ(KEITA MARUYAMA)やママバター(MAMA BUTTER)とのコラボレーションも発表するなど、ファッション界・美容界の間でも注目を集めている人物だ。
そんな山崎による展覧会は、2020年より毎年スパイラルで開催されている人気企画。これまでの作品は、シンボリックなピンクを中心に、温かな色味のカラーが多く起用されていたが、2023年の展覧会では「DAWN -kind of blue」をテーマに、“夜明け前”を連想させる深いブルーにフィーチャー。黒に果てしなく近い藍色のような青から、目覚めの光に照らされた柔らかなトーンまで、山崎作品としては珍しい“青の世界”が会場いっぱいに広がる。
また期間中は、新作100点以上を含む約200点の絵画を展示・販売。さらに同じテーマをもとに、総勢9名の作家やクリエイターたちとコラボレーションを実現し、会場全体を使って表現するインスタレーションも登場する。
なお会場では、山崎がサポートするネイティブハワイアンの職人による希少な貝を素材とした伝統工芸品カヘレラニジュエリーや、本展覧会のために製作したブックレット、山崎美弥子の著書などのグッズ販売も実施される。
＜作家・山崎美弥子からのメッセージ＞
海の底で生まれた黒珊瑚のような闇、そして、どこまでも濡羽色に近いアオ。…遥か遠く過ぎた時代に、正体不明の「恐れ」というモノが人の中に忍びこみ、したたかに心の奥に棲みついた。それはきっと、生きとし生けるものたちの、すこやかなるいとなみが、この惑星から盗まれた時だった。震えるほどの闇のようなアオのきらめき。「恐れ」は愛を支配しようと企み続けた。
この惑星の優雅な回転にあわせながら、大いなる夜に塗りつぶされた海と空。滲み染まりゆく無数の色彩は、アオ灯る海辺の家の窓枠に四角く切り取られている。お祝いのシャンペインをぶちまけたみたいに、山の輪郭から天へと向かって、放射状に弾かれ突き刺すシトリンの群れ。水平線は夜色から朝色へと、見る見るうちに塗り替えられて、女神を飾るティアラのように輝き始める。万物の瞳が流した、冷たい涙の最後の一粒さえ枯れ果てた。そう、それが合図。
無限の悲しみが湧き出た泉は、遂に枯渇した。
あの忌まわしい「恐れ」の正体は、ゆらゆらと発光する深海魚にかくまわれた「世にも美しき寂しさ」だった。愛は支配されたりなどしない。…出ておいで。世界の長い長い夜が明ける。もう大丈夫。時空を超えて、すべてを抱きしめ、こうして今、わたしたちは出会えたから。
※アオ＝ハワイ語で「光」の意
【詳細】
山崎美弥子展「DAWN-kind of blue YAMAƵAKI MIYAKO with／360° 2023」
開催期間：2023年9月15日(金)～10月1日(日)
住所：東京都港区南青山5-6-23 スパイラル1F
コラボレーション：／360° 、春山福太郎 、渡邊謙一郎、野口アヤ 、ULTIMATE RHYTHM &NOISE featuring Luca など
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