サスクワァッチファブリックス(Sasquatchfabrix.)の2023年秋冬コレクションが発表された。
今季のサスクワァッチファブリックスのテーマは、「$$$」。人々が愛と平和を唱える度に、世の中では「$」すなわちお金の力が強くなるということを皮肉として捉え、「$」モチーフや、平和や愛を表現したコレクションを提案する。
目を惹くのは、パブロ・ピカソが描いた「オリーブの枝をくわえた白鳩」モチーフだ。ピカソは、1949年にパリで開催された平和擁護世界大会のポスターにこのモチーフを描き、人々の間で鳩が平和の象徴として認識されるようになる。今シーズンはそんな「オリーブの枝をくわえた白鳩」をオリジナルで描き直し、ダウンベストのアクセントとして採用した。さらに背面やスカーフには、ピカソ風に描いたオリジナルプリントが用いられている。
また、鳩柄のオリジナルジャカードにも注目すべきだろう。ジャカードのアウターやパンツに生まれた凹凸の中に、さりげなく施されている。鳩の総柄プリントを配したニットやジャケットも展開され、随所に“平和の象徴”が散りばめられていることを実感できる。
オリジナルのペンキペインティングでカモフラージュ柄を表現したジャケットやパンツも登場。イエローをベースに、グリーンやピンクといったカラー、またはライトパープルをベースに、ライトグリーンやオレンジカラーのペンキ風ペイントを配したルックは、コレクションに彩りとポップさをプラスする。
カラーパレットは、マスタードやバーガンディ、ネイビー、カーキといったナチュラルなアースカラーが中心。中でもオリーブカラーとして位置づけられたカーキは、鳩がくわえたオリーブの枝になぞらえた色となっている。