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ニール バレット(Neil Barrett)の2024年春夏メンズコレクションが、2023年6月17日(土)、イタリア・ミラノにて発表された。
今季のニール バレットは、ミラノのファッションウィークでのランウェイショーへの、そしてブランドの原点への回帰にほかならなかったという。すなわち後者について言えば、かつてニール バレットが牽引したミニマルなメンズウェアのスタイルである。
テーラリングやワークウェアという、いずれも長くメンズの「ユニフォーム」として捉えられてきたウェアをベースに、今季のニール バレットはそれらをミニマルな極点へと近づける。テーラリングが元来、装飾性を削ぎ落としたソリッドな表情に特徴付けられることは言うまでもない。他方でワークウェアにおいても、その機能性を示すディテールを削ぎ遅すことで、土臭さを払拭したクリーンな佇まいに消化されている。
そのなかで、シルエットは身体にフィットするというよりは、やや余裕を持たせた抜け感のある雰囲気に。また、テーラリング、ワークウェアともに、ボトムスにはハーフパンツを積極的に用いることで、ミニマルなスタイルが示しやすい厳しさに軽やかな表情をもたらしている。
カラーは、ホワイトやグレー、カーキといった、上記のユニフォームを特徴付ける色を軸に採用。また、大胆な柄をのせたストライプシャツにはブルーを、トップスにはくすみを帯びたイエローを用い、心地よい息吹を吹き込んだ。
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