ザディグ エ ヴォルテール(ZADIG & VOLTAIRE)が2014-15年秋冬コレクションを、2014年3月5日(水)にパリで発表した。ミリタリーウェアをベースに展開される今季は、マニッシュなアウターに、ミニスカートやショートパンツ、タイトなボトムを合わせるなど、エネルギッシュな着こなしが中心。
「このコレクションは着る人に自信を持たせ、トムボーイの精神を持ち合わせている。服を着たときに、パワーを感じるはず」と、クリエイティブディレクターをセシリア・ボンストロム(Cecila Bonstrom)が語る通り、たっぷりのファーをあしらったモッズコートやワイルドなミリタリーパンツなど、アクティブな印象の着こなしが目立った。時折、ワイルドな上衣に、ヌードカラーやブラックの繊細なドレスを合わせるなど、“強さとロマンス”の対比も垣間見える。
パンチの効いたオレンジやピンクは、カーキやブラックといったダークトーンの中で鮮やかに写る。シャツやワンピース、オールインワンに見られる花柄は、アンディ・ウォーホル(Andy Warhol)の作品にインスパイアされたもの。黒をベースにカラフルなスパンコールを全身にあしらったデザインは、ジャケット、フィーディ、パンツのほか、サロペットやドレスにも見られ、ワークテイストに煌びやかさを与えている。
バイカージャケットや、ジップ付のミニスカートといった黒のフェイクレザーのアイテムが多数登場するなど、コレクションは途中からロックテイストに。インナーに合わせたメリノニットを使用したボーダードレスやトップスは、さりげなくブロークン加工がほどこされ、長い間愛用することで生まれる着古した風合いを表現。フード付きのカーディガンや袖の長いドレスなど、ゆったりとした着心地のニットウェアでこなれた印象にまとめている。