2020年8月、シベリアからモスクワへ向かう飛行機が緊急着陸した。乗客の1人、プーチン政権への痛烈な批判で”反体制のカリスマ”として支持を集めるロシア人政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイが突然瀕死の状態に陥ったのだ。ナワリヌイはベルリンの病院に避難し奇跡的に一命を取り留めるが、何者かによってロシアの毒物”ノビチョク”が使用された毒殺未遂事件であったことが発覚する。プーチン大統領は即座に一切の関与を否定するが、ナワリヌイは自身の命を狙う者の正体を暴くべく、チームと命がけの調査を開始。緊迫の調査現場に極秘密着したカメラは、ナワリヌイが切り込む政府の強大な闇を映し出していく…。
映画『ナワリヌイ』は、”反体制のカリスマ”として国内外で注目を集める、ロシアの弁護士で政治活動家のアレクセイ・ナワリヌイを襲った衝撃の毒殺未遂事件を軸に、回復を遂げたナワリヌイ自らが調査チームを結成し事件に迫っていく様子を追うドキュメンタリー。撮影にあたり、緊迫の調査現場に極秘密着。ナワリヌイ率いるチームが、暗殺未遂事件の影に潜む勢力を、信じられない手法を用いて暴いていく様子を映し出している。
監督はダニエル・ロアー。第95回アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞。受賞を受け、2023年3月24日(金)よりBunkamura ル・シネマほかにて凱旋上映される。