兼六園(ケンロクエン)は、水戸偕楽園(かいらくえん)、岡山後楽園(こうらくえん)とならぶ日本三名園のひとつ。石川県金沢市小将町に位置する。
江戸時代の代表的な大名庭園として、何代もの加賀藩主により、長い歳月をかけて形づくられてきた。四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれている。
「廻遊式」の要素を取り入れながら、様々な時代の庭園手法をも駆使して総合的につくられている。廻遊式とは、寺の方丈や御殿の書院から見て楽しむ座観式の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かして、庭のなかに大きな池を穿ち、築山(つきやま)を築き、御亭(おちん)や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら全体を遊覧できる庭園のこと。いくつもの池と、それを結ぶ曲水があり、掘りあげた土で山を築き、多彩な樹木を植栽しているので、「築山・林泉・廻遊式庭園」とも呼ばれる。
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