ジャック・スペード(JACK SPADE)が、2014年秋コレクションでニューヨーク・ファッション・ウィークに初参加。ニューヨーク公立図書館のあるスティーブン・A・シュワルツマン・ビルディングにて、プレゼンテーション形式でコレクションを発表した。
1996年、アンディ・スペードがスタートさせたブランド、ジャック・スペード。もともとは実用的なバッグを制作するブランドだったが、ウェアや雑貨なども展開していき、今では世界中に多くのファンを抱える。
そんなジャック・スペードの2014年秋コレクションは、家具デザイナーのウォートン・エシェリック(Wharton Esherick)やジョージ・ナカシマ(George Nakashima)、彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ(Constantin Brâncuși)らの得意とした、“the art of subtraction(引き算の芸術)”がインスピレーション源。ディテールを削ぎ落としたり、無駄を省いてラインを洗練させたり、生地自体から色を抜いてデザインを表現する「抜染」などの引き算のテクニックを利用し、シンプルながら深みのあるスタイルが提案された。
「実用的なアイテムは機能的にもスタイリッシュにもなり得る」。創業当時から守り続けているブランドの哲学は、ニューヨークのモードシーンに新たな風を吹き込んだ。