ルシアン ペラフィネ(lucien pellat-finet)が、2014‐15年秋冬コレクションをパリのショールームで発表した。創立20周年を迎える今シーズン、特別なテーマは持たず、上質な素材によるウェアラブルな服作りを行うという、ブランドの原点に帰ったアイテムを披露する。
最も注目すべきは、アメリカ人アーティスト、ジャン=ミシェル・バスキア(Jean-Michel Basquiat)の作品とのコラボレーション。バスキアの作品を愛してやまないというペラフィネの想いが叶って実現した。愛らしくどこか繊細なバスキアの作品がプリントされた、パープルやグリーン、ブラックの肌触りのよいプルオーバーは、ストリート性を重視したブランドならではの特別な一着。
もちろん定番のスカルモチーフは、今季も至るところに登場。アウターの背中に大きくあしらわれているのはもちろん、ダウンジャケットのチェック柄のジャカードやシンプルなシャツからも、うっすらとその顔が現れているのが分かる。トカゲがキラキラ輝くスワロフスキーであしらわれたり、チャーミングなゴールデンモンキーがニットになっていたりと、洋服には中々見られない珍しい動物たちも姿を現す。
一見上品な千鳥格子のスカートやアウターに、思い切ってスネーク柄をオンしているもの印象的。対照的な2つの柄がグラデーションのように切り替わるアイテムは、色味で統一することで意外にも相性が良い。ヘリンボーンのアウターやテーラードジャケットにはブロークン加工を施すなど、モノトーンの服からも大胆な遊び心を感じさせた。