マックスマーラ(MaxMara)は、2014年2月20日(木)にイタリア・ミラノコレクションにて、2014-15年秋冬コレクションを発表した。無機質な白い光、セメントで仕立てられたランウェイとステージバックが表すテーマは、「Urban landscape(都会の景色)」。会場には、クリーンで洗練された雰囲気が漂う。
今シーズンは、ウエストコートがコレクションのキー。時にジャケットの下からのぞかせることでスタイルにひねりを与え、時にキルティングを施したツイードのジレとして新しいレイヤーのスタイリングを楽しませてくれる。同素材のニットまたはコートの上に重ねれば、シックな冬のおしゃれが完成。ウエストコートは、だまし絵的な役割を果たすブレザーとして、新しいコーディネート提案の決め手にもなっている。
今回、パンツルックは全く登場せず、ふくらはぎ丈のペンシルスカートには透け感の高いストッキングを組み合わせた。PVCが裏地に使われたタキシードやブラックのピーコートはデイウェアとしてもナイトウェアとしても活躍する。また、ニット類はテクスチャーのミックスやレイヤードが印象的だ。羽毛のように軽いカシミヤのフェルト素材は、中にはツイード風に仕立てられているものもあり、時には、裏地や背部には意外性の高い対照的な素材を用いている。
カラーパレットは、モスグリーンから深緑、マックスマーラらしいキャメル、さび色、グレー、白とグレーを組み合わせたソルト&ペッパー、そしてブラックのバリエーション。マックスマーラのロゴがプリントされたデニムなど、ブルーも登場した。また、クロコダイル柄のゴールドはスカートやシャツ、さらにはアクセサリーにも使われている。高級オーダーメイドの手法と最先端の技術、マスキュリンとフェミニン、シンプルとグラマラス、そして機能性と感性と言ったように、相反する概念が融合したコレクションとなった。